プレイガイド
KDJ-PLUSを使って、簡単で自由なBGM作曲が可能になりました。
ここではKDJ-PLUSの作曲について説明します。
KDJ-PLUSとは
1.KDJ-PLUSとは
KDJ-PLUSは、手軽に本格的な音楽を作成、共有するために開発された、本格派音楽制作ツールです。
2.KDJ-PLUSの特徴
・チップチューンとシンセサイザーの融合を図る新機軸ソフトウェア音源「KDJ音源」を搭載。さらにKDJ-PLUSは簡単な操作でKDJ音源の持つポテンシャルを100%引き出すことの出来る分りやすい音色作成ができます。
・ゲーム音楽を制作するために最適なパターン型シーケンサーを内臓。また、強力な音源とシーケンサーを駆使することでどのようなジャンルの音楽も作成することが出来ます。
・フレーズ、パターン、音色、ソング自体に至るまで様々なデータコンポーネントをコピー&ペーストで柔軟に編集することができます。
・作成したソングファイル(.gamファイル)は、サイバーステップ社製ゲーム(現時点ではGetAmped2のみ)の中で共有でき、ゲームのBGMとしても使用できます。
KDJ-PLUS画面の名称と機能

1. 編集モード切替え
パターンモード、ボイスモードの切り替えを行います。それぞれで編集できるデータが変わります。([F1],[F2]で切り替え)
2. ソングパネル
曲全体にかかわる設定を行います。
3. パターンパネル
パターンの選択、設定をするパネルです。録音の開始や録音に関する設定もあります。
4. コマンドパネル
ファイルや編集用のボタンが配置されています。
5. トラックパネル
トラックの選択、追加、削除、設定をするパネルです。
6. 編集パネル
1の編集モードがパターンモードの場合、画面のようにパターンの編集パネルが表示され、パターンのフレーズを編集できます。
7. タイムラインパネル
シーケンスの選択、追加、削除を行います。
8. プレイヤーパネル
曲の再生、停止、再生方法の設定を行います。([F5]で再生、停止)
9. キーボードパネル
音の演奏や録音に使用するパネルです。
10. ボイスパネル、ドラムセットパネル
編集モードがボイスモードの場合、音色の編集画面が表示されます。
ソングファイル(.gamファイル)を再生
まずはデモソングを聞いてKDJ-PLUSでどういう音楽が作成できるのか確認してみましょう。
ソングファイル(.gam)を開く

ソングファイルを開くためには、コマンドパネル左下のOPENボタンをクリックするか[CTRL+O]キーを押してファイルダイアログを開きます。
ダイアログのファイル一覧の中で、”.gam”という拡張子の付いたファイルがKDJ-PLUSのソングファイルです。
曲の再生、停止
曲の再生、停止などのコントロールはプレイヤーパネルを使って行います。 プレイヤーパネル下の再生ボタンをクリックするか[F5]キーを押すことで、先ほど読み込まれたソングファイルが再生されます。

停止するには、プレイヤーパネル左下の停止ボタンを押すか、[F5]キーを押してください。
この[F5]キーもそうですが、繰り返し使う機能はショートカットキーを使用することで作業効率が大幅に上がり、大変お勧めです。
その他いろいろなコントロール
プレイヤーパネルには曲の確認に便利な機能がいくつもあります。
- 先頭移動
- 先頭移動しボタンをクリック、もしくは[F3]キーを押すと、曲の先頭に移動します。
- 早送り
- 曲の再生中に早送りボタンをマウスで押す、もしくは[F4]キーを押している間は、早送りになります。
- パターンループ
- パターンループボタンをクリック、もしくは[F3]キーを押し、パターンループを有効状態にすると、再生した場所のパターンを繰り返し再生します。パターンの作成時に便利な機能です。
実際に音を鳴らす
それでは実際にKDJ-PLUSで実際に音を鳴らす方法を説明します。
鍵盤を演奏する
キーボードパネルの鍵盤を操作することで演奏することが出来ます。

鍵盤の操作には以下の方法があります。
・鳴らしたい音程の場所でマウスのボタンを押す。
・鍵盤の演奏用に割り当てられているキーを押す。
Zキーが”ド”の音程から始まり上の図のようになっています。
音色を変更する
初期状態ではKDJ-PLUSを演奏すると、「プー」という単純な機械音が流れます。
これは音色ナンバー000 “FAMI PULSE75”という音色が選択されている状態です。この音色を変更するには、トラックパネル中のVOICEの値を変更することで音色が切り替わります。
その他PANやTUNE、VOLなども音を調整するパラメータですが、ここでは割愛します。

キーボードパネルの左側のオクターブボタンを使ってキーで演奏するオクターブを変更することが出来ます。
ドラムを演奏する
ドラムを演奏するには、選択しているトラックをドラムトラックに移動する必要があります。トラックパネルの左側のトラック移動ボタンを使用するか、キーボードのTABキー、もしくは左右キーを押すことでトラックを移動できます。

ドラムトラックに移動すると、今まで鍵盤が表示されていたキーボードパネルが以下のようにドラム演奏用に切り替わります。

ドラムトラックでは、8つのドラム音を演奏することが出来ます。演奏の仕方は鍵盤の演奏とほぼ同じです。キー入力でも以下のキーを使って演奏することが出来ます。
アルペジオを演奏する
キーボードパネルの右側のARPパラメータを変更することで、アルペジオ奏法で演奏することが出来ます。

作曲の仕組み
KDJ-PLUSは、演奏データの塊りであるパターンをいくつも作り、それらを時間軸に沿って並べていくことで作曲をする、パターン型シーケンスソフトです。
曲の一部として作られたパターンは、下の図のようにタイムラインの中に配置されていき、曲が完成します。

トラック
音色や音量、フレーズなどがまとまった単位をトラックと呼びます。
KDJ-PLUSのトラックには、シンセトラックとドラムトラックの2種類があります。
右図の左がシンセトラック、右がドラムトラックのフレーズデータになります。
シンセトラックではメロディーデータが、ドラムトラックではリズムデータが記録されていることが見て取れると思います。
トラックは、曲に必要なだけ自由に追加できます。KDJ-PLUSは最大で20トラックまで追加できます。
データの見方
パターンとして作成する楽曲のデータは、下図の編集パネルのように表示されます。パターンは複数のトラックのフレーズデータをまとめて保持します。 曲はデータの表の上から下に向かって再生されます。表の1行は、音符長として16分音符の長さになっています。つまり4分音符の音は4行使うということになります。

パターンの作成
それではいよいよパターンの作成に入ります。
まずは現在の編集モードがパターンモードになっていることを確認ください。
(KDJ-PLUSの初期状態ではパターンモードになっています)。
1. パターン録音の開始
パターンへの録音を開始するには、パターンパネル内のRECボタンを押すか、スペースキーを押します。再度押すことで録音状態は解除されます。
パターン録音モードが開始されると、それ以降の演奏がパターンに記録されていきます。
2. ノートデータの入力
パターン録音モード中に鍵盤を演奏することで、以下のように編集パネルのなかにノートデータが記録されます。
|C 4 |200| 0| という文字が表示されていますが、これは4オクターブのドの音をベロシティー200でアルペジオ番号が0(オフ)のデータという風に見ます。
キーボードの”R”キーを押すことで、休符を入力することが出来ます。休符を入れないとその前にある音がずっと鳴り続けてしまうので、音を切りたい場所では忘れずに休符を入力してください。
3. データの調整
入力したデータを後から調整したいときには、調整したい位置にカーソルを移動して、テンキーの[+]と[-]キーで値を変えることが出来ます。 データの調整はパターン録音モードでないときも可能です。
範囲選択をすることで複数のデータに対して編集をかけることが出来ます。
また、[^]キーを押すことで、そのノートのレガート状態を切り替えることが出来ます。レガートのノートは|C 4 ^|のように音程の横に印が付き、前の音と連続的に演奏されます。
4. 便利な編集コマンド
ファイルや編集用のボタンが配置されています。
- コピー&ペースト(CTRL+C, CTRL+V)
- トラック内の部分データをコピー、ペーストできます。
- 全選択(CTRL+A)
- 選択トラックのデータを全選択します。
- パターンコピー(CTRL+SHIFT+C)
- 選択パターンをコピーします。別パターンに移動してペーストすることにより パターン自体を複製できます。ソング間でのコピー&ペーストも可能です。
5.リズムデータの入力
ドラムトラックでの録音では、表示が大きく変わり、キーボードパネルからの入力のほかにも、リズムを配置したい場所をマウスで直接クリックすることでリズムデータを打ち込んでいくことが可能です。
リズムデータは、各ドラム音がどの位置で鳴るのかを分かりやすく表示します。
6.パターン情報の設定
編集中のパターン全体の情報として、パターンの長さと、演奏のスウィング値が設定できます。 パターンの長さは、ROWSという値で16分音符の数を指定します。初期状態の32は、4/4拍子で2小節の長さがあることになります。
7.パターンの切り替え
パターンパネルの上部のボタンで編集するパターンを変更することが出来ます。パターンは1ソングに対して0~31の合計32個まで作ることが出来ます。
パターンの切り替えに関してはいくつか注意するべき点があります。
・トラックの設定は、パターンごとに保持されます。つまり、あるパターンでピアノの音色を設定したトラックが、別のパターンではトランペットの音を設定することができます。
・パターンを切り替えると、現在のシーケンスブロックに設定されているパターンが切り替わります。
この操作によってパターンをタイムラインに並べていくのですが、どのブロックのパターンを切り替えているのかは注意しましょう。

8.トラックのミュート
トラックのミュートを指定すると、曲再生の際にそのトラックが聞こえなくなります。この機能は確認のためにも便利ですが、トラックのミュートはシーケンスブロックの情報として記録されます。
パターンを並べて曲を構成する
パターンが出来てきたら、それを時間軸に沿って並べ、曲全体の流れをつくりましょう。
パターン配置の流れ
パターンを並べるには、タイムラインパネルでシーケンス移動し、パターンパネルでその位置のシーケンスで鳴らしたいパターンを選択していきます。
シーケンスは、マウスクリックか、タイムライン上でマウスホイールを回すことで選択できます。
また、シーケンスの追加を行うことで、曲の長さを伸ばてしいきます。
ループ位置の調整
ソングパネルのLOOP POSを設定すると、曲が最後まで到達したときにループする位置を指定することが出来ます。曲のイントロまでループさせたくない場合に指定してください。
トラックのミュート
前述しましたが、トラックのミュートはシーケンスブロックに記録されます。この仕様により、一つのパターンでミュートの位置を変化させながら再生することでバリエーション豊かな演奏をすることが出来ます。
音色を作る
音色作成は編集モードをボイスモードにして行います。[F1]/[F2]キーでモードの切り替えが出来ます。

編集した音色(又はドラムセット)は、ソングと一緒に保存されます。
また、ボイスモードでのコピー([CTRL+C])は編集中の音色をコピーします。これを利用して異なるソング間でボイスをコピーすることも可能です。
※音色作成の詳細につきましては、非常に多くの説明を必要とするため説明は省略します。
編集する音色を選択する
ボイスモードは、現在選択中のトラックの音色を編集します。つまり、選択中のトラックがシンセトラックの場合はシンセ音色の編集、ドラムトラックの場合はドラムセットの編集ができるようになります。
3. シンセ音色の編集
入力したデータを後から調整したいときには、調整したい位置にカーソルを移動して、テンキーの[+]と[-]キーで値を変えることが出来ます。データの調整はパターン録音モードでないときも可能です。
4. ドラム音色の編集
ドラムの音色も、シンセ音色と同じように、 調整したい位置にカーソルを移動して、 テンキーの【+】と【-】キーで値を変えることができます。
その他の機能について
1. マスターエフェクト
KDJ-PLUSは、曲全体の雰囲気を調節するためのマスターエフェクトを備えています。マスターエフェクトは、ソングパネルのMASTER FXで、いくつかあるエフェクトの中から指定します。
またトラックパネルのEFXバーでマスターエフェクトの掛かり具合をトラックごとに調整することが出来ます。
画面各部詳細リファレンス
パターン作成に使用するパネルは、パターンパネル、トラックパネル、編集パネルの3つです。

パターンパネル
- (1) パターン選択
- 編集するパターンを選択します。00~31までの幅で選択できます。ここで選択されたパターン番号は、現在選択中のシーケンスで使用するパターンになります。
- (2) ROWS
- このパターンの長さを設定します。ROWSの単位で、1ROWは16分音符になります。
- (3) SWING
- このパターンの演奏テンポにハネをいれます。数字を大きくするとハネのフレが大きくなります。
- (4) REC (スペースキー)
- パターンの録音を開始します。
- (5) 音符長
- 録音時に使用する音符長を設定します。実際には音符の入力をしたときにカーソルが移動する幅になります。
トラックパネル
- (1) トラック移動
- 編集するトラックを移動します。カーソルキーの左右または編集パネルでCTRL+マウスホイールでも移動することが出来ます。
- (2) VOICE
- このトラックで使用する音色またはドラムセットを設定します。ボイス編集モードでは音色一覧でより迅速に選択することが出来ます。
- (3) PAN
- このトラックのステレオ定位を設定します。シンセトラックのみ有効です。
- (4) TUNE
- このトラックでなる音に対して微妙なデチューンを施します。シンセトラックのみ有効です。
- (5) VOL
- このトラックのボリュームを設定します。
- (6) EFX
- マスターエフェクトの適用量を指定します。
- (7) +
- トラックを追加します。シンセトラックを追加するかドラムトラックを追加するかを選択するダイアログが出ます。新規トラックは選択したトラックの後ろに追加されます。
- (8) -
- このトラックを削除します。トラックの削除、追加は全てパターンに影響を与えるので注意してください。


